黒岩涙香訳（原作　ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」）

■定価　各2625円（税込）　■ISBN4-89984-060-8／ISBN4-89984-061-6

……全く戎瓦戎（ぢやん、ばるぢやん）は死ぬのである、何と小雪（こゆき）と守安（もりやす）とが嘆いても引留ることは出來ぬ。彼れの顔には笑と共に死の影が浮んで居る、彼れは此世の仕事を仕盡したのだ、育てた娘も縁附た、自分の素性も心盡しも守安に解せられた、此上に何の心を置くことが有る。……（後篇「百五十二　大團圓」より）四六判上製〈前篇284頁・後篇240頁〉

秘鑰（ひやく）

─晋樹隆彦歌集─

晋樹隆彦

■定価　2730円（税込）　■ISBN4-89984-052-7 C0092　■04年9月刊

留学の少女との異国への旅、秘鑰につつまれる日本各地への旅、そして、飲食の旅。著者13年ぶりの歌集。四六判上製・504頁

オーベルニュの人に捧げる歌

─古賀力シャンソン名曲訳詞集─

古賀　力

■定価　3500円（税込）　■ISBN4-89984-038-1 C0073　■02年7月刊

戦後間もない頃、フランス映画とシャンソンに青春を過ごしたあの頃の想い出の名曲、84曲を収める。シャンソン歌手による、全曲歌うための「訳詞」集。巻末にはベコーやレオ・フェレ、アズナヴール、トレネなどとの出会いや交流のエピソードをエッセイ風に綴る。A5判上製(クロス装)・292頁・口絵4頁

［写真集］ソウル某家

 

浅野マサオ

■定価　4830円（税込）　■ISBN4-89984-033-0 C0072　■02年7月刊

日本とは異なる土地の場のエネルギーと、家の形状材質と、そこに住んでいる人たちから発せられるこれら三者の混然たる波動を感じながら、何か変わった気配や雰囲気のある家、気にかかる家を中心に、ソウル25区内を一通り歩きまわり、撮影した。B4判変形上製・108頁・カラー写真103点

［写真集］東京某家

 

浅野マサオ

■定価　4830円（税込）　■ISBN4-89984-034-9 C0072　■98年12月刊

家を軸にして周りの環境が歪んでいるというか、異次元の領域に接触しているというか、何か変わった気配──“気”がある家の場、土地の場に反応してしまう。家といっても人間の体臭はするけれども、住んでいる人の顔が浮かんで来ない。ただ家が顔そのものとなって、一人歩きしている様がおもしろい。B4判変形上製・108頁・カラー写真101点

［写真集］夢のあと 料亭相馬屋

 

波多野ゆき枝 撮影／ナイスさかた 企画

■定価　4000円（税込）　■ISBN4-89984-018-7 C0072　■01年7月刊

1995年6月料亭相馬屋は、その200有余年におよぶ宴の幕を下ろしました。1995年7月─1996年5月まだたっぷりと人のぬくもりが残っている空間にカメラを据え、自然光の中でシャッターを切りました。A4判変型並製・112頁・写真100点・2色刷り

わすれな草

―かっとび紫帆りんの旅芸人日記―

矢吹紫帆

■定価　1575円（税込）　■ISBN4-89984-015-2 C0076　■01年5月刊

人生は即興曲!? ――全国痛快・仰天旅めぐり！「10万人とふれあうコンサート」達成御礼！夢を叶えた方法や、波瀾万丈の下積み時代のエピソードなど超満載！人との出会いのたびに逸話あり！シンセサイザー奏者の矢吹紫帆が贈る『即興エンターテイメント本』！四六判上製・504頁・口絵カラー4頁

【紀州・熊野採集】日本魚類図譜

 

福井正二郎　画・文／望月賢二　監修

■定価　15015円（税込）　■ISBN4-938133-88-1 C0645　■99年5月刊

グラバー図譜以来の快挙!!――。本書は40年にわたって描き続けた紀州・熊野で採集された、日本で見られる主要な魚類700種を収録。図版1点1点が正確に美し描かれた、鑑賞されるにたる魚類図譜。魚ごとに採集した状況やエピソードを付す。菊倍判上製箱入・336頁（カラー224頁／カラー図版750点）

短歌の社会学

 

大野道夫

■定価　1890円（税込）　■ISBN4-938133-73-3 C0092　■99年1月刊

I 戦後の短歌新人賞にみられる若者意識、II 近代化（佐々木信綱）、脱近代化（岡井隆）を生きた歌人のアイデンティティ分析、III 史上初のアンケート調査による約700の短歌結社の分析、という歌人にして社会学者による短歌と社会学の書。四六判上製・168頁

画集　ＵＲＢＡＮ　ＧＲＡＦＦＩＴＩ

―病める心の都市風景―

澤柳義晴

■定価　3150円（税込）　■ISBN4-938133-80-6 C0071　■98年5月刊

“死ぬ”こともできない、さりとて“生きる”こともできない……30数年来、精神的な病に苦しみながら、都市に生き、棲まう者としての実感を、建築家あるいは画家としての独自の視点で描く。A4判並製・128頁・オールカラー（絵画作品86点／写真21点）

合掌童子５０話

―佐久間顕一随筆集―

佐久間顕一

■定価　1785円（税込）　■ISBN4-938133-76-8 C0015　■98年5月刊

1972年から20年以上にわたり、“友の会”の会員向けに出された通信より珠玉のエッセーを精選。芸術に関する話題や宗教的体験、自らの人生を省みつつ語る様々な善き人々との「出会い」と「別れ」など、合掌童子の絵に込められた思いを50の話に託す。四六判上製・344頁

続 秋冬春夏

―第五句集　書き下ろし六二五句―

杉岡溢子

■定価　2000円（税込）　■ISBN4-89984-004-7 C0092　■00年4月刊

流れのままに、自然も人生も現実をありのままにうけとめ、無心に句作するには到っていない、数年前、知人にそういう意味をこめて「いまだ俳に到らず」といったことがあった……。四六判上製・224頁

秋冬春夏

―第四句集　書き下ろし五五〇句―

杉岡溢子

■定価　2039円（税込）　■ISBN4-938133-58-X C0092　■95年10月刊

人間の孤立化をうながし、血族や地域社会との連帯感を失わせ、まるで宇宙空間に一人で投げ出されても平然としているような、強い個性を生み出してはいるようだが、そうした閉塞状況の中で、なお人と人とのつながりを求めようとしたら……。四六判上製・204頁

歌人片影

―出会いの風景―

普樹隆彦

■定価　1733円（税込）　■ISBN4-938133-46-6 C0092　■93年12月刊

短歌の総合誌や歌集の制作に携り、歌人の面影を興味深く、鮮やかに描き出した。寺山修司、佐佐木幸綱、俵万智らとの出会いから、小野茂樹、石川一成、安藤美保との忘れがたい別れまで、瑞々しい哀感を漂わせる著者初めてのエッセー集。四六判並製・160頁

おんな猿まわしの記

―猿まわし・その消滅と復活を生きて―

語り・重岡フジ子／聞き取り・田口洋美

■定価　1886円（税込）　■ISBN4-938133-49-0 C0076　■94年4月刊

700年の伝統を持つ猿まわし芸は、一 度消滅した。この民俗芸の秘密を知っている最後の一人、重岡フジ子を核に再び猿まわしは復活する。芸と猿と、極道の夫への深い愛情をめぐる波瀾万丈の人生を描く。四六判上製・256頁

［ポケット版］画文集　合掌童子の世界

―無限の祈りと美―

佐久間顕一

■定価　1000円（税込）　■ISBN4-938133-98-9 C0071　■00年1月刊

祈りを捧げる童子の姿。温かく、清らかで、けがれない純真無垢な心のまま、ほとけの意志のままに生まれた「合掌童子」。その無限の“祈り”と“美”の世界へ。

画文集　合掌童子の世界

―無限の祈りと美―

佐久間顕一

■定価　1223円（税込）　■ISBN4-938133-42-3 C0071　■92年9月刊

祈りを捧げる童子の姿。温かく、清らかで、けがれない純真無垢な心のまま、ほとけの意志のままに生まれた「合掌童子」。その無限の“祈り”と“美”の世界へ。四六判上製・88頁・絵46・写真4

「戦後」の終焉

―演劇と青春と―

村上也寸志

■定価　1937円（税込）　■ISBN4-938133-36-9 C0074　■91年9月刊

1945年から見続けた戦後演劇。その中の何かが1979年の時点で終わったと感じる。本書において、その何かが、いわば戦後演劇の本質が、演劇を通して表現された日本の戦後精神の一断面があざやかに呈示される。四六判上製・192頁

デザイン／造型のためのデッサン

 

清水敏成・林勉・小林昭世 共著

■定価　2039円（税込）　■ISBN4-938133-32-6 C3071　■91年2月刊

自然や人工的な世界の中には、わたしたちがまだ気付かない無限の〈造型〉があり、その法則性がある。本書は技法におわらない、思考の訓練としてのデッサン術を明らかにし、造型のための自在な発想を養う。Ａ４判並製・64頁・写真図版多数

太郎の反省物語

―ジローよ、やすらかに―

村崎太郎

■定価　1223円（税込）　■ISBN4-938133-25-3 C0076　■90年4月刊

太郎とジローのコンビはいかにして生まれ、どこへ行くのか？　太郎を復活猿まわしの後継者に指名した父との葛藤、猿との愛情溢れる交流。とんでもないスーパーエキスプレス東京漂流青春論。四六判上製・170頁

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