人工臓器
人工臓器イラストレイテッド

 本書は、2003年に刊行して好評を博した前著、『人工臓器は、いま』の姉妹編というべき一冊です。『人工臓器は、いま』では、豊富な写真を用いながら、各人工臓器の歴史的な歩み、研究・開発の過程やこれからの課題についてわかりやすく解説しています。一方、本書では、写真や解説だけでは表現できない人工臓器の複雑な働きや仕組みを、一枚のカラーイラストとして呈示しています。

 専門的視点を十分に取り入れて描かれたイラストは、身近なところで人の命や生活を支えている人工臓器について、それらの形や構造は一体どのようなものなのか、どのように機能を発揮するのか、そして実際にどのような形で用いられているのかについて、その姿を生き生きと伝えてくれると思います。

 読者の皆さまが、本書を読むことで人工臓器に対する興味を一層深めていただくことができれば、これに代わる喜びはありません。


2007年9月 日本人工臓器学会理事長 福井康裕 


【本書の特徴など】
[体裁]A4判並製・88ページ・4色カラー/ISBN978-4-89984-080-0
[収録図版]写真 109点/図版 102点
[頁構成]取り上げる人工臓器は全部で17つ。それらを分野ごと、〈循環系〉〈代謝系〉〈感覚系〉〈構造系〉に分ける。
また、1つの人工臓器ごとに4ページで構成。解説文は平易な「イラスト解説」(1/2ページ)と、さらに知識や内容を掘り下げた本文解説(2ページ)に分かれる。
[読者対象]看護師・技師などの医療従事者向け。一般向けの科学書として。


【予告】
人工臓器イラストレイテッド人工臓器イラスト17点のほか、オリジナル図版など10点を収録した、限定CD版〔学会員価格2,700円(本体 1,800円+CD 900円)〕を3月下旬に刊行発売いたします。収録画像は、講義等の教材、学会発表等の資料への利用、研究論文や書籍等出版物への引用・転載が自由にできるものです。画像は、通常の解像度のものと、プリントなどにも使える高解像度の2種類を用意しています。

〔循環系〕人工弁 スムーズな血液の流れをつくるために
人工弁心房を透かして4つの弁が見える。左心房の僧帽弁(画面左下)と左心室の大動脈弁(画面中央)が、本来の弁から金属でできた人工弁(機械弁)に置き換えられている。人工弁人工弁の構造
人工弁(機械弁)は一方向に開く円盤を2つに割った半月型のドアと言える。とても単純な構造で、機械的テストでは100年以上も大丈夫といわれるほどの耐久性をもつ。
他に取り上げている人工臓器
  • ペースメーカー「コンピュータで制御する心臓の動き」
  • 人工心臓「高度なメカトロニクス技術の結晶」
  • 人工肺「そのガス交換機能の秘密」
  • 人工血管「見た目はシンプルなチューブ」
  • ステント「新しい技術で血管の劣化に対応」
〔代謝系〕人工肝臓〝ミクロ肝臓〟と呼ばれる肝細胞の集合体
人工肝臓肝細胞を用いた新しい人工肝臓が目指すのは、「代謝」機能をミクロ肝臓に担わせることにより、人工的には困難といわれてきた肝臓の機能を肩代わりすることにある。人工肝臓ミクロ肝臓
特殊なスポンジの中で立体的に再構築されたミクロ肝臓。それぞれ数百個程度の肝細胞が集合し球状に凝集している。
他に取り上げている人工臓器
  • 人工腎臓「装着型も夢ではない、バイオ人工腎臓」
  • 人工膵島「皮下に埋め込んだ高感度センサー」
〔感覚系〕人工神経 ワーラー変性と神経再生のメカニズム
人工神経人工神経の内部では、まずフィブリンというたんぱく質を主成分とするゲル状の物質が、速やかに中枢側と末梢側の神経の断端の間を埋める(架橋する)。ついで、中枢側の断端からは再生芽が生じ、末梢側ではワーラー変性が急速に進行。断端からは、たくさんのシュワン細胞が架橋の中へ集まる。人工神経シュワン細胞と軸索の再生
シュワン細胞(緑色の固まり)が形成した足場を伝わって、赤い線維の軸索(再生芽)が伸びていく様子がわかる。画面向かって左側が中枢側、右側が末梢側となる。
他に取り上げている人工臓器
  • 眼内レンズ「ソフトレンズ、そして調節性レンズへ」
  • 人工内耳・中耳「パルスが生み出す“音の不思議”」
  • 人工視覚・網膜「人工の目でなにが見えるか」
〔構造系〕人工骨 骨と結合する生体活性材料とは
人工骨ある種のセラミックスや、特殊な化学処理を施した金属は、生体内でその表面に骨に似たアパタイトの層を作る。このアパタイトの層の周囲では、新しい骨(新生骨)が形成され、新生骨はやがて宿主の骨とアパタイト層をつなぐ。人工骨骨類似アパタイト層の形成
骨と生体材料が一体となるには、骨類似アパタイト層の形成を待たなければならない。これは、材料と本物の骨とは構造・組成が違うためである。
他に取り上げている人工臓器
  • 人工皮膚「皮膚再生と創傷治癒のあいだで」
  • 人工歯根「快適で強固な噛み合わせを実現」
  • 人工関節「究極の関節のデザインとは」

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